第一回OPEN TECHセミナーキックオフ講演会を開催しました

平成27年7月27日、TECH SALONのオープニングセレモニーに引き続いて、コンソーシアム会員及び本学教職員の50名を超える参加者によりキックオフ講演会を開催いたしました。ここではTECH SALONの紹介の後、基調講演並びにワークショップを開催いたしました。

【TECH SALONの紹介】

濱田 猛 氏

濱田 猛 氏

TECH SALONの施設及びその特徴について、設計と施工を担当された濱田設計測量事務所の濱田猛氏から説明がありました。TECH SALONは、新しい発想を誘発する開放的なエリアとして設けられたコラボレーションエリア(N207)と、コラボレーションエリアで頭を使った後にリラックスができるリフレッシュエリア(N204)の2室から構成されており、濱田氏からそれぞれの部屋のコンセプトと実際の設備が紹介されました。今回のセミナーではコラボレーションエリアがメイン会場として使われたほか、ワークショップの最後にはリフレッシュエリアも参加者の方々にご覧いただきました。

 

【基調講演】

紺野 登

紺野 登 氏

基調講演では、KIRO株式会社代表 紺野登氏より「イノベーションのための『場』の生態学-FCAJ(Future Center Alliance Japan)での試みを中心に-」と題してご講演をいただきました。TECH SALONという一風変わった空間は、いま世界中で増えつつあるオープンイノベーションの発想に立った場の一つといえるという印象の下、世界のイノベーションについての潮流や豊富な事例が紹介されました。そして常に外との接触を持ちながら革新を進めていくというオープンイノベーションの思想から言えば、TECH SALONは、この一角だけで何かをするのではなく、ここを起点にしてイノベーションに取り組み始めた人たちが、様々な世界と接触をもつ中で新しい仕事の形や発想を身につけた後、改めてこの場所のことを振り返ってみたときにごく普通のものとして受け入れることができるようになっている、そんな場であるという見解を示されました。

 

【ワークショップ】

基調講演を受けて「本学と地域産業?機関が共にグローバル化に向けて実現すべきこと」について、本学デザイン?建築学系 松本裕司先生がファシリテーターを務めワークショップが開催されました。ご参加いただいたコンソーシアム会員を4組に分け、それぞれのグループに大学院生が混じる形でグループが編成され、まずはコンソーシアム会員参加者一人一人が、ふだんの仕事等を通して自らが有する「シーズ」と常日頃感じている「ニーズ」について全員の前で発表。続いてグループワークに移り、発表された「シーズ」と「ニーズ」を自由に取捨選択、組み合わせし、新たな提案を組み立てる作業を行いました。各グループの活発な議論を経て提案内容を作成し、各グループが提案内容を全員の前で発表しました。それらの発表に対し紺野氏、濱田氏からコメントをいただき、活発な中でワークショップを終了しました。

WG_コラボレーション

TECH SALON N204 リフレッシュエリア

N207 コラボレーションエリアにて N204 リフレッシュエリアにて

【参加者アンケートから】

「学生や様々な異業種の方との接点が出来て貴重な経験となった」「TECH SALONの使い方を具体的に体験した」「イノベーションを起こす仕掛けとしてのTECH SALONの意味が理解できた」「ハコモノにならない上手な工夫を」等々の貴重なご意見をいただきました。ありがとうございました。